季節の行事

七夕と棚機

皆さんの地域では、七夕に星空は見られましたでしょうか。
私の地域では、天気予報は晴れを予想していましたが、
薄雲がかかったために星空は見えませんでした。

小学校や幼稚園では、
七夕飾りを作るところが多いようですが、
七夕の由来や、飾りの意味についても
紹介するのでしょうか。

大人になって、改めて七夕について調べてみると、
現在日本で行われている七夕になった経緯を含めた解説を
幼稚園児や小学生にわかりやすく説明することは、
先生にかかる負担が大きいのかもしれない
ということがわかります。

七夕の行事の中で最も語られることが多いのが、
織姫と彦星の話ですが、
同じ中国から伝わった7月7日に行われる行事に、
乞巧奠(きっこうでん)があります。

この二つに共通しているのが、織女(織姫)の存在です。

古来の中国では、機織りの名人である織女が住むとされる星(ベガ)に、
針などを備えて技芸の上達を願っていたのだそうです。

一方で、日本にも、女性が着物を織って棚に備え、
秋の豊作を祈るという禊行事が存在していました。
この祭事に織り手として選ばれた女性のことを、
「たなばたつめ(棚機女)」と呼んでいました。

七夕の当て字は、これに由来されているそうです。