季節の行事

豆まきと恵方巻とイワシの頭

節分とは、暦にある季節の始まりの日である
立春、立夏、立秋、立冬の前日を指します。

つまり、年に4日節分があるにも関わらず、
2月の立春の前日だけが有名になっているのは
なぜでしょうか?

そもそもの豆まきの由来は、宮中行事の「追儺(ついな)」にあります。
追儺とは、新年の前日に行われていた、疫神や疫鬼を払う儀式です。

追儺が行われていた時代の暦は、現代では旧暦とされ、
月の満ち欠けを元に作られていました。

追儺が行われる旧暦12月29日もしくは30日は、
現在の暦の1月下旬から2月中旬付近にあたるため、
いつしか節分の行事と融合してしまったというわけです。

そして、現在の2月の節分に欠かせないものとなっているのが、
恵方巻です。
恵方巻の由来は諸説あるようですが、
恵方は、陰陽五行説に基づいて決められます。

恵方は、吉神・歳徳神の別名でもあり、
年間を通して大吉とされる方位になります。
恵方巻を食べる前は、
恵方参りを行い、米や塩、お賽銭を供え、
祈願をする風習がありました。

最後にイワシの頭ですが、
ヒイラギとイワシを門前に飾る節分行事は、
平安時代に始まったとされています。
これは、鬼や疫神は、臭いものが嫌いとされたことに由来します。